デグーの飼い方

最終更新日: 2019年02月03日

デグーを飼う前の準備をしよう!鳴き声は大きいの?世話にかかる費用は?

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デグーを飼う前の準備をしよう!

ペットを飼うときって、衝動的な気持ちになってしまうことが多いですよね。

特に小動物などは値段もすぐに手が出るものが多いので、ついつい勢いでペットショップに行って飼育セットの一式を買ってしまう方も多いのでは?(笑)

デグーはペットの中では飼育は難しくない部類と言われていますが、もちろん環境を整えてあげなければ病気になったり、死んでしまうこともあります。そんな悲劇を招かないために、デグーを飼う前にチェックして欲しいことをこのページでチェックしてみて、デグーをちゃんとお迎えすることが出来るのかを、しっかり考えてみてくださいね。

もくじ

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01. デグーを飼う場所の確保

デグーを飼うスペースについてお話します。具体的に言えば、デグーの住むケージと、エサやグッズなどをまとめる場所、出来ればケージから出してたまに走り回って遊べるスペースがあると尚良いです。

ケージのサイズ

デグーを初めて飼う方は、1匹から初めてみることをおすすめします。なんといっても1匹だと飼い主になついてくれる確率がグンと上がりますからね^^

さて、1匹飼いに丁度良いケージですが、ここでは飼い主さんたちの多くが使用しているサンコーさんが販売しているイージーホーム40ハイを例に出します。

なんといってもこのケージ、本当にデグーを飼育する上で使い勝手が良いのです!(私も使ってます♪)

ケージについて詳しくはこちらにまとめたので参考にしてくださいね。

「イージーホーム40ハイ」のサイズ

  • 横幅 : 43.5cm
  • 奥行 : 50cm
  • 高さ : 62cm

ケージを置く場所について

ここでまずとても大切なことを覚えておいてください。デグーの最大の敵は湿気です。元々デグーは乾燥地帯に生息している生物なので、湿気やダニにはとても弱く、皮膚病になってしまうケースがあります。

最悪の場合は元気だったデグーが1日で死んでしまうことすらあります。まずはこれに気を付けて、後は以下のリストをチェックして、どこで飼うかを考えてみてください。

ケージを置く場所の選び方

  • エアコンのある部屋。これは必須です!
  • なるべく風通しが良く、じめじめしない場所を選ぶ。
  • なるべくテレビやコンポなどからは避けて静かな場所を選ぶ。
  • 犬や猫などの動物がいる部屋では飼わない。
  • 水替えやエサ・チモシーなどが変えやすく、世話しやすいスペースがある場所を選ぶ。

02. デグーに対するアレルギーの有無をチェック

動物を飼う前に必ず調べておかなければいけないこと、それがアレルギーのチェックです!猫アレルギーなど聞いたことがあると思いますが、デグーの場合特有のアレルギーというよりは、動物の毛に対するアレルギーがメインです。

この場合、デグーに対するアレルギーに加え、デグーの主食「チモシー」に対するアレルギーの可能性も調べておくといいでしょう。それでは詳しく説明しますね。

デグーの毛アレルギー

デグーの飼育経験はなくても、うさぎやハムスターでもアレルギー反応を体験したことがある人は、デグーの毛にも反応してしまう可能性が高いです。

動物のアレルギーというと、「体毛」「フケ」「唾液」「尿」などがありますが、体毛からはどんなことがあっても逃れられません。

日々毛は沢山抜け落ちていますし、デグーに触れたらもちろん沢山の毛が皮膚に触れてしまいます。

イネ科に対するアレルギー(花粉症)

続いては、デグーの主食であるチモシーに対してのアレルギーです。チモシーというのは牧草なのですが、イネ科に分類しています。

デグーとチモシーを切り離すのはなかなか難しいので、重いアレルギーをもっている方は諦める必要があるかもしれません。マスクなどで対策出来るのであれば、デグー愛で飼育することは可能です^^

ダニに対するアレルギー

こちらは少し特殊ですが、デグーを飼っている環境であれば自然とそこにダニが増えてしまうことは避けられません。

いわゆるハウスダストの症状と同じです。こちらは飼えないほどのアレルギーという訳ではないと思いますが、くしゃみや鼻水を引き起こす原因にはなるので、なるべくこまめに掃除をして対策しましょう。

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03. デグーの鳴き声の大きさ

アンデスの歌うネズミと呼ばれるぐらいなので、もしかしたら鳴き声は結構うるさいの?と心配される方は多いと思います。実際ペットを飼うときに考える大事な要素の一つでもありますよね!ではデグーの場合はどうなのでしょうか。

気になるほどの大きさはない

例えば犬や猫と比べると、鳴き声の大きさはほとんど気になりません。

マンションで一人暮らしをしている方や、家族と同居している方でもほとんどの場合トラブルになることはないでしょう。

しかし、たまに警戒しているときにキッ!と大きい声を出す個体もいます。ですが、それが長く続くことはほぼありませんのでそこまで心配する必要はありません。

デグーを飼うことは鳴き声を楽しむこと

デグーにとって声というのはとても大事なものです。

元々仲間同士でも鳴き声を使って多彩なコミュニケーションをとる動物でもあり、もちろん飼い主に対してもたくさんの鳴き声で自分の考えを主張してきます。

鳴き声が大きいわけではないですが、よく鳴きます。声を全く出さない動物を求めているならデグーは候補から外したほうが無難でしょう。

鳴き声以外の騒音について

鳴き声はうるさくはないということが分かりましたが、実は他の騒音というのは多少あります。こちらも事前にチェックしておきましょう。

回し車による音

デグーが運動をする際に必要な回し車。デグーを飼う際には運動不足にならないように設置するのがほぼ当たり前となっています。

デグーが使ってる間は、ガタガタという音が少し出ます。回し車の種類によってはほとんど音が出ないものもあるので、気になるならそのようなグッズを選びましょう。

デグーが何かを齧る音

デグーはよく何かを齧る習性があります。

これにもいろんな意味があり、飼い主を呼んでいるときもあれば、齧り木のようなものを齧って歯の伸びすぎを防止したり、ストレス発散をしている場合もあります。ケージを齧る音は正直気にならないとは言えません。

ちなみにケージを齧る癖がある子は、音がどうとかいう問題ではなく、「不正咬合」という病気になってしまう可能性があるので、どちらにせよ防止策を考えなければいけません。

04. デグーのにおい・抜け毛

これもペットを飼う際に考えなければいけない大事なことですよね。犬などはシャワーなどで体を洗ったりすることが出来ますが、デグーを濡らすことは絶対にNGです。

代わりにデグーは砂浴びで体を綺麗にします。臭いが出てきた場合はどうしたらいいか?などの悩みも解決しておきしましょう。

デグー自体の体臭はほとんどない

デグーの体のにおいを嗅いで、くさい!と思う人はほとんどいないと思われます。もちろん物凄く近くからかいだら多少のにおいはしますが、嫌なにおいという訳ではありません。

基本的には体臭はなく、食べるものも牧草が中心なので、体が臭くなることはあまりありません。

糞尿のにおいについて

糞のにおい

デグーが出すうんちの臭いについてです。与えているエサにもよりますが、基本的には糞はそれほど臭いません。

もちろん掃除をせず溜まっていけば多少の臭いはするかもしれませんが、それでも強烈ではないです。糞はコロコロと可愛い感じではありますが、1日にそこそこの量をします笑

尿のにおい

続いてはおしっこですが、実はおしっこは多少臭うことがあります。デグーの尿は人間と似ていて、黄色く、アンモニアの臭いが強いです。

おしっこの匂いを嗅ぐことは滅多にないと思いますが、おしっこがケージ内の色々なところに染み付くと、それが臭くなり、その上を駆け回るデグーの手足が臭くなることがあります。

デグーの毛は結構抜ける

基本的に部屋に放して飼う動物ではないので、部屋が毛だらけになるという心配はまずないでしょう。心配するとしたらデグーの見た目についてかもしれません。

デグーは毎年毛の生え変わる時期があり、その時期はデグーの見た目にも変化があります。手足の毛が明らかになくなっていたり、分かりやすい場所では鼻の毛がハゲてちょっとだけ豚の鼻のようになります。※これも可愛いんですけどね笑

しかしデグーに毛の生え変わりは必要なことなので、異常な様子でなければ気にすることはなく、自然とまたふさふさの毛になっているでしょう♪

05. 毎日のお世話にかかる時間や手間

もちろんデグーは毎日世話が必要なペットです。では一体どんなお世話が必要なのでしょうか? まず基本的な毎日のお世話は以下の通りになります。

  1. チモシーとペレットを与える
  2. お水を新しいものに入れ替える。
  3. 砂浴びをさせる

続いて、日々の様子を見て判断するお世話としては以下のようなものがあります。

  • ケージに溜まったうんちや古いチモシーを捨てて、掃除をする。
  • デグーに構ってあげる時間をつくる。※出来れば頻繁に
  • 生野菜やデグーに与えてもいいおやつを与える。※普段とは違うエサ

毎日の世話にかかる時間は?

学校や会社に通ってて忙しい方、小さい子供がいる主婦の方など、なかなか世話に時間がとれない人もいると思います。

最初は可愛い可愛いと沢山面倒を見てあげますが、どうしてもその状態がずっとは続かないものです。基本的には毎日10~15分の時間があれば最低限のお世話をすることが可能です。

後は掃除の丁寧さや、デグーにかまう時間によって変わってきます。毎日たくさんの時間相手をしてあげなければいけない、ということはありません。一番大事なのはお世話を面倒だと思わないことです。

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06. 月々のお世話にかかる費用

ペットを飼い始めたものの、飼い続けることにお金がかかりすぎて大変なケースってありますよね。

例えば犬や猫ですと月々に1万円ぐらいかかってしまうことも多いです。デグーは月々にどのぐらいの費用が発生するのかを確認しておきましょう!ここでは基本的に1匹で買うケースを想定していますので、複数飼う人は大体値段を倍にして考えてくれればと思います。

デグーの主食・チモシーにかかる費用

チモシーとはヨーロッパ原産のイネ科の多年草であり、牧草として活躍したり、ウサギやモルモット、そしてデグーなどの主食にも利用されたりする草です。

詳しくは別のページで紹介しますが、チモシーの費用は月々500円前後を見ておけば良いと思います。

おすすめのチモシーはこちらで分かりやすく紹介しています。

デグーの主食・ペレットにかかる費用

ペレットとは、牧草ではまかないきれないビタミンやミネラルといった栄養分を補ってくれる固形物の食べ物です。こちらも欠かさず与えるものになります。

もちろん安いものから高いものまでありますが、普通に良質なペレットと考えても、ペレットの費用は月々大体500円前後とみていいでしょう。

おすすめのペレットはこちらで分かりやすく紹介しています。

デグーのおやつにかかる費用

おやつとは例えば生野菜や乾燥野菜、乾燥フルーツがメインとなります。こちらは正直なところ全く与えなくても特に問題はないのですが、やはり可愛いデグーにたまには美味しい食べ物はあげたくなりますよね。月々に2~3回と考えて、おやつは月々大体200円ぐらいを見ておけば良いと思います♪

冷暖房などの電気代

デグーで一番費用がかさむのは、もしかしたらこの電気代かもしれません。特に夏の冷房は人がいなくても毎日つけっぱなしにすることが間違いなく必要となります。

8~10月の冷房代、11月~1月の間の暖房代は考えておいたほうが良いでしょう。

07. デグーがかかる病気

デグーは小動物の中では丈夫な部類と言われていますが、それでもしっかり育ててあげないとケガや病気になってしまうことはもちろんあります。ここではどんな病気にかかりやすいのかを簡単に紹介しておきます。

糖尿病

まず大事なことですが、デグーにとって糖分の摂取は危険ということを覚えてください。

デグーは非常に糖尿病にかかりやすく、白内障を併発することも多いです。病院に通わせると治療費も高いので、糖尿病を防ぐケアをしっかりしましょう。

不正咬合

この病気は、デグーの歯が伸びすぎてしまったためにうまく餌が食べられなくなり、栄養不足や体重の減少に繋がってしまう病気です。

チモシー嫌いにならないように、しっかりチモシーを与え歯をこすらせて健康な歯を維持することが大事です。

ビタミン欠乏症

デグーは人間と同じように体の中でビタミンCを作ることが出来ません。

なのでビタミンCが配合されている餌を与えて、常にビタミンCを摂取出来るような環境にしましょう。普段通りのお世話をしっかりしてあげればかかることはほぼありません。

08. 遠出をするとき、旅行に行くときは?

ペットを飼っているときの心配の一つに、家に帰れないときや旅行に行くときのお世話はどうしよう…ということがありますよね。

デグーは基本的には毎日のお世話が必要ですが、仮に1日や2日家をどうしても空けなければいけないということがあれば、水と餌、そして冷暖房が必要な季節はその準備もしておけば家を空けても大丈夫でしょう。

もちろん頻繁であってはいけませんが、生活していく中でそういった状況は必ず出るものです。長い間不在になる場合や、1~2日でも心配という方はペットホテルに預けるという手段もあります。

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