デグーの知識

最終更新日: 2019年02月03日

デグーがかかりやすい病気と対処法とは?

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デグーがかかりやすい病気と対処法をチェック!

ぴょんぴょんとケージ内を駆け巡り、いつでも元気で活発なイメージのあるデグーですが、生き物なら当然病気は一生付きまとう永遠の課題です。

特に小さな体のデグーはちょっとした体調の変化が生死に直結してしまうこともあるのです。比較的寿命が長いといわれているデグーですが、突然死も起こりやすく多くの飼い主が悲しみに直面しています。

大切な家族の一員であるデグーのために、日頃の健康チェックはかかさず行うようにしてください。 ここでは、デグーがかかりやすい病気や対処法、何かあったときの駆け込み寺である病院の調べ方をお伝えしていきます。

もくじ

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低体温・熱中症・熱射病 〈気温の変化に要注意!〉

夏になるとニュースでよく取り上げられる熱中症や熱射病ですが、人間だけでなく、デグーにも危険な状態を招く病気です。

デグーは人間と違い汗腺(汗の出る線)がないので、自ら体温調節をすることが難しく、一定の気温や湿度を保ってあげる必要があります。

夏場のジメジメ湿度はデグーの大敵!ドライを上手に駆使しよう!

もともとデグーの住んでいるアンデス高原地方は湿度が低く、年中カラッとした気候のため、日本のように湿度が高い国は特に住みにくい場所といえるでしょう。

湿度は年中通して40%~50%を維持するようにエアコンのドライ機能などで調整してあげます。湿度が高すぎる場合には、皮膚の雑菌が繁殖しやすく、皮膚病などの新たな健康被害が生まれるので要注意です。

寒くても暑くてもダメ!デグーの適温はエアコンで調整!

気温は20度~25度程度を維持し、夏は30度以上、冬は10度以下にならないよう注意しましょう。

エアコンの補助として、夏場は冷たいアルミプレート、冬場は衝動物用のヒーターなどを取り入れてあげるとより一層デグーが生活しやすい環境が整います。

我が家では夏場には必ず25度設定で冷房をつけっぱなし、冬場は21度で暖房をつけっぱなしにしています。電気代が気になるところですが、意外にもつけっぱなしのほうが電気代がかからないんです(笑)

ケージを置く場所にも注意が必要で、直射日光の当たりやすい場所は特にケージの中が熱くなり熱射病になりやすいので窓際にケージを設置するのはやめましょう。

熱中症・熱射病・低体温症はこんな症状!

デグーがぐったりしている、元気がないなど、弱っている姿を見かけたら熱中症や低体温症などを疑ってみても良いでしょう。異変に気づいたらすぐに病院へ連れて行きましょう。

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ビタミンC欠乏症 〈ビタミンC不足に注意!〉

デグーは自分の体内の中でビタミンCを作ることができないといわれています。

人間もビタミンCが欠乏すると健康被害が出始めるといわれていますが、人間は個人的なアレルギーなどを除けば基本的にはどんな食べ物でも食べることができるのでさほどビタミンC不足に悩むことはないですよね。

デグーのビタミンC不足はこんな症状が出る!

ビタミンCが欠乏すると、ぐったりとしたり、びっこをひいたような歩き方になったり、時には歯茎などから出血したりするなど人間の壊血病のような症状が出てきます。

適度にビタミンCの接種をさせてあげるように心がけましょう。

ビタミンC不足を解決するには

我が家ではビタミンC対策は特にしていません。幼少期はお水の中にビタミンCのシロップを加えたり、ビタミンCの錠剤をあげていましたが、今は1つもしていません。

その代わり、ペレットにはしっかりとビタミンCが含まれているものを与え、おやつはビタミンCが多く含まれているブロッコリーを定期的にあげるようにしています。

我が家ではデグーセレクションという餌を与えているのですが、「耐熱性高機能ビタミンCを配合」としっかりと記載されています。このように最近のペレットにはビタミンCを配合しているものが多いので、過度にビタミンC不足を考える必要はありません。

しかし、一度ご自宅にあるペレットの成分表を確認してみると良いでしょう。もし、ペレットの中にビタミンCが含まれていないようであれば、錠剤型のサプリメントもあるので、定期的に食べさせてあげるようにしましょう。

糖尿病 〈おやつ・甘い食べ物は控えめに!〉

デグーは自らの体の中で糖を分解するという行為が著しく苦手な動物です。そのため、甘い果物や野菜を与えていると糖尿病になりやすくなってしまいます。

よくペットショップなどでデグーグッズと並んで小動物用の乾燥フルーツが棚に並んでいるときがありますが、間違ってデグーにあげてしまわないように注意しましょう。

もちろん、個体差もありますし、少量なら大丈夫という説もありますが、あげないことに越したことはないですよね。 ペレットの中には乾燥野菜としてサツマイモなどが含まれているものもあるので、ペレット選びの際は糖質がどれほど含まれているか注意してみる必要があります。

体の中で分解できないというだけで、甘いものは嗜好性が高く、デグーも好みやすい傾向にあるので特に注意が必要です。

デグーの糖尿病症状はここをチェック!

様子を観察していてもなかなか気づけない糖尿病の症状ですが、いつもより尿の量が増えたり、水を飲む量が増えたら要注意。併せて、白内障なども併発する恐れもあるので異変に気づいたらなるべく早めに病院で検査をしてもらうことをお勧めします。

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不正咬合 (ふせいこうごう)〈チモシーをしっかり食べさせて!〉

デグーには絶えず伸び続ける、常生歯(じょうせいし)という歯が生えています。

人間は一生に1度生え変わりがあるだけで歯の成長は止まりますが、デグーの歯は毎日少しずつ伸びており、硬いものを食べることで摩耗させ、ちょうどよい長さを保つようにできています。

不正咬合になるとどんな症状が起こるのか

不正咬合(ふせいこうごう)という聞きなれない言葉ですが、簡単に言うと噛み合わせの悪化です。

噛み合わせが悪くなると、歯が正常に擦り減らなくなり口腔内を傷つけ、歯が折れてしまったり、うまく食べられないことから胃腸や食欲の低下、最悪の場合、痛みから全く餌が食べられなくなってしまいます。

デグーの不正咬合を防ぐには

まず、主食としてチモシーを絶対に与えるようにします。与えるチモシーは硬めの1番刈りがオススメです。さらに、ケージの中には硬めのかじり木を入れてあげるなど、常に歯が摩耗できる環境を整えてあげることが大切です。

やわらかいペレットだけを与えている場合は高確率で歯の摩耗がおろそかになり、不正咬合になりやすくなります。

また、ペレットだけで育ったデグーは後からチモシーをあげても食べてくれない可能性も非常に高いです。チモシーが大好きなデグーになってくれるように飼い主がコントロールしてあげる必要があります。

根気強くデグーが好むチモシーを探すようにしましょう。

歯が伸びすぎた場合はどうするの?

動物病院で歯をカットしてもらいます。歯のカットといっても神経の通っていない部分をパチンと切るだけなのでひどくない場合は一瞬で治療がおわります。

中には飼い主が自ら歯を切ってあげるという方もいますが、歯が縦に割れてしまうなどのトラブルもあるため病院に連れていってあげるのが良いでしょう。

特に、奥歯の不正咬合はチェックがしづらく、見落としがちなので注意しましょう。1度不正咬合になると癖がついてしまいやすく、定期的に病院へ通う必要が出てしまうため事前の予防チェックがとても大切なのです。

病院は「エキゾチックアニマル」表記をチェック

デグーはまだまだ知名度の浅い動物なので、病院選びも一苦労します。

犬や猫の診療をしている動物病院に連れていっても医師の知見が浅い場合は受診を断られることもあります。そのため、デグーをお迎えする前に家の近くに対応可能な病院があるかのチェックは非常に大切です。

一刻を迫る事態の時に何時間も車に乗せて移動させるわけにもいきませんしね。

デグーの診療をしてくれる動物病院は「エキゾチックアニマル対応可能」という表記がある病院を探すようにしましょう。

フェレットやウサギといった犬猫以外の診療をしてくれる専門の動物病院です。しかし、中にはエキゾチックアニマル対応と書かれていてもデグーは対象外という病院もあるので、あらかじめ電話等で問合せをしておくのが安心ですね。

手遅れになる前に…。日頃の健康チェック方法

小さな体のデグーは病気の悪化も早く、気が付いた時にはもう手遅れというパターンもよくあります。

そのため、突然死に悩まされる飼い主が非常に多いのです。ですが、日ごろの健康チェックをしっかりと行っていれば少なからず防げる症状もあるはずです。

少しでもぐったりしている、尿の回数が多い、歯の色がおかしいなどちょっとした変化でも異変に感じたらすぐに医師に相談をするのがオススメです。

かわいいデグーがいつまでも健康で元気に過ごせるように手助けしてあげるのも飼い主の立派な義務ですからね!

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